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自作PCガイド…7 メモリの選び方

自作PC

2016/07/23 改訂

製品名と表記

Crucial を例に表記の説明をします。
Crucial Micron製 CT2K16G4DFD8213 16GBx2 DDR4-2133 PC4-17000 CL15 Unbuffered DIMM288pin NON-ECC 1.2V 永久保証

Crucial
通常は最初にメーカー名ですが、代理店代理店名が代わりとなる場合もありますります。
Micron製
使われてるチップがMicronのものであることを表しています。
多くはチップまでは記載しておらず、メーカー独自で定めているブランド名、シリーズ名、商品名が記載されます。
CT2K16G4DFD8213
メーカー独自の表記で、デュアルランクの略であったりとか、基盤のレイアウトが略されていて、型番となります。
DDR4
規格の表記です、DDR、DDR2、DDR3 と進化してきた歴史があり新しい物程高速です。
それぞれマザーボード取り付け部分の形状が違うので互換性はありません。
16GB
一枚辺りの容量の表記です。容量が多いほど HDD のキャッシュシステムを使わなくて済むので結果的に PC が高速になりますが、あくまで容量の表記であり処理速度の速さを表すものではありません。
このセットの場合 16GBx2 となっており、16GB二枚セットで合計32GBです。
PC4-17000(DDR4-2133)
速度の表記です。この部分の表記には2種類あり紛らわしいのですが、PC4-17000 と DDR4-2133 は同じ速度を表しています。
数値が多いほど速度が速いとなるわけですが、1000 程度あがったところで、メーカーの検証結果の発表などからも見てわかるように人間が体感できる速度差はありません。
速度差を計測といってもメーカーで備えている特殊な設備で調べて誤差程度しか確認できないわけですから、皆さんが使われる一般的な PC では無縁の差と捉えてよいです。
CL15
レイテンシの数値を表しています。
処理速度を表すもので数値が少ないほど高性能となりますが、一般の人が気にする必要が無い項目です。
マザーボードの企画の一致を確認する必要はありますが、DDR4-2133 という部分の規格があっていればレイテンシも自動で対応範囲内に収まっていると思ってよいです。
DIMM 288pin
デスクトップのDDR4メモリは288pinで共通と思っていいです。
ノートPCの場合、SO-DIMM 260Pin で統一されています。
1.2V
電圧を表していて、現在主流のDDR4メモリでは1.2Vが標準的なものです。
低電圧のものなどがありますが、BIOS で設定をしっかり行わず使った場合に壊してしまうなどのリスクがあります。
JEDEC準拠
このように明記されているに越したことは無いのですが、全く気にする必要がありません。
JEDEC準拠であっても表記されていない物が大半です。
永久保証
一見驚かれるかもしれませんが、メモリのみ永久保証のメーカーが多数あります。
筆者も経験済みですが、7年も使用したメモリが壊れて修理に出しましたが、本当に無料で修理(修理という名の新品交換)を受けられました。
なので永久保証が付いてるかどうかもメモリ選びでの重要なポイントとなります。

シングルランクとデュアルランク

まず最初に、ランクとはチャンネル(チャネル)とは別の意味だと理解してください。
そもそもチャネルはメモリではなくCPUとマザーボードのメモリの扱い方の話で、メモリ側は同じ物を複数揃えるという点だけで、ある意味関係ないとも言えます。

重要な規格で少なからずパフォーマンスに影響があるのですが、結論から言うと皆さん全く知る必要の無い項目です。
メーカー公式サイトの詳細スペック表を見ても、これに関しては明記されていない場合がほとんどです。
明記している代表的なメーカーでは「Crucial」があります。
これはアメリカのメーカーは明記する義務がありますが、その他大半のチャイナ・台湾・韓国メーカーは明記する義務が無いからです。
ですが、だからといって記載の無いメモリが全てシングルランクだと思ったら大間違いで、混在しています。

何かの切っ掛けでこのランクの種類を知り、混乱に陥る方も多いかと思われます。
そして困ったことに信頼度の高いサイトでも何故かこれに関してだけは全く間違った解釈で解説されているサイトがほとんどです。

間違った解釈

デュアルランクというのは、空きチャンネルを有効に使おうという規格です。

2チャンネルまで対応のCPUとマザーボードを使うとします。
シングルランク・デュアルチャンネルの8GB二枚を刺したとします。
これで合計16GBで1チャンネルを使用している状態です。

同様の環境でデュアルランクの8GB二枚を刺したとします。
合計16GBには変わりありませんが、2チャンネルを使用し動作します。

ではシングルランクを4枚刺した場合、普通に2チャンネルを使いきり32GBになります。
問題となるのはデュアルランクを4枚刺した場合です。
間違ったサイトの解説では、二枚の次点で2チャンネルを使い切っているから4枚刺すことはできないため、最初に2枚だけ買って後に4枚に拡張したいならばシングルランクを選ばなければならず、デュアルランクは拡張性が無いという見解です。

正しい解釈

結論から言うと、2チャンネルのCPUとマザーボードでの4スロット環境でデュアルランクメモリを4枚刺しても、しっかり32GBで動作し何も問題ありません
そもそもCPUであればインテルの公式スッペク表でチャンネル数2となっているのは、デュアルチャンネル対応を表すものであり、使えるメモリの合計数を表してるものではありません。
デュアルチャンネルメモリが2枚でも4枚でも2は2です。
解釈がずれてるサイトは、この最初の段階でずれるため、全てが間違ってしまいます。


次にランクとチャネルをごちゃ混ぜに考えてるサイトが多く、これら二つは関係ありません。
64bitのデータに同時アクセスできるDIMMをシングルランク (1R) 、128bitをデュアルランク (2R) 、256bitをクアッドランク (4R) というものであり、チャネル数をいくつ使うとかそういう問題ではないのです。

最大アクセス数に制限があるようなマザーボードであれば、デュアルランクメモリを4枚刺した場合、それぞれシングルランクとして機能するようなコントロールをマザーボード側で行います。
なのでランクは一切気にせずメモリを選んで構いませんし、むしろ同じ値段で変えるならデュアルランクを選ぶべきでしょう。
但しランクに関わらず、4枚刺しというのは少なからず相性問題が発生する場合があります。
なので相性問題で交換保障が受けられるショップで購入する方が安全であります。

これに関しては、ネットで収集した情報で記事を書いてる個人サイトは当然として、企業の情報サイトでさえ間違った見解を解説されてるサイトの方が圧倒的に多いです。
そのような間違いは日本語サイトばかりで、英語サイトではそんな解釈は見たことがありませんし、メーカーサイトでもそのような解釈は一切書かれていません。

この日本語圏の間違えた解釈のせいで、日本の販売店のみデュアルランクが売れずに在庫が多いのか、日本だけは同じ容量なのにシングルランクよりデュアルランクが圧倒的に安く売られています。
真実を知った方は是非美味しい買い物をお楽しみ下さい。

もしここまで説明しても筆者の解説では信憑性にかけると感じられた方は、ツクモのような自作ショップでメモリに一番強い店員さんを紹介してもらい尋ねてみて下さい。
ヨドバシの自作コーナーの店員さんなどではランクの存在を知らなかったり、答えられないか間違った解釈を説明される場合もあります。
公式サイトで発表されてないような項目は、自作ショップで日頃からメーカーに直接問い合わせてるような経験豊富な店員さんしか答えられません。
勿論あなたが語学に優れているなら、御自身で直接開発メーカーに問い合わせてスッキリされるのが一番です。

ヒートシンク

通常はメモリは基盤がむき出しのものですが、ヒートシンク(金属製のカバー)が付いてるものも多くなってます。
実際に検証された方の発表では僅かながら一応効果はあるようですが、3~5度の低下という意見が多いです。
ですが自分でステイとファンを取り付け、メモリに風が当たるような工夫をしてる(筆者もそうです)人にとっては、逆に基盤やチップを直接冷ますことが出来なくなるので逆効果だという意見も多いです。
冷却上は一長一短ではありますが、基盤を直接手で触れるリスクが減るので安全面のメリットは大きいです。
クリアケースなどなどを使ってる人は、見た目のデザインが良いので付いているものを好む傾向にあります。

同じ能力で値段が何倍も違うメモリ

自作パーツ売り場で売られているものと、メーカー PC の増設メモリ売り場で売られている物では、値段が何倍も違ったりします。
個人的には増設メモリとして売られている国産の物はお勧めできません、理由はコストパフォーマンスです。
仮に3倍だったとして3倍耐久あるのかというとそうではありません。

同じ能力のメモリなのに何故扱いが違うかというと、PCメーカーが動作検証をして保障しているなど、そういった太鼓判的な意味の違いだけで値段が何倍も変わってしまいます。
メーカー製PCをお使いの方なら保障関係でそれらを選ぶ必要性があるケースもあるのかもしれませんが、自作PCを使う人がこれらを選ぶ理由は全くありません。
自作PCパーツを販売していない一般の電気屋などでは、このタイプの増設メモリしか売られてないので、自作の人は行くだけ無駄です。

メモリの熱対策

メモリは耐久面で他のパーツに比べ弱いパーツといえます。
大変高温になるにもかかわらず、レイアウトの都合からメモリにファンがついているケースはほとんど無いです。
同じくレイアウト上メモリにヒートシンクは付いていてもファンまで付いてるものはありません。
この熱が原因で寿命が縮みます、チップが壊れる以外にも基盤その物が変形してしまうこともあります。
マニアックな話になるとメモリを選ぶ際に、チップの配置、基盤の厚さや層の数などをチェックする人も居るほどです。

パーツ売り場で取付け位置の自由度が高いステイや、メモリにかぶせる様に取り付けれるファンが売られています。
高いメモリだからと言って熱に対して無敵なわけではないので、安価なメモリに安価で出来る対策を行った方が有意義ではないかと思います。

筆者も以前は無駄に高価なメモリを使ってみたりもしました、ですが毎日長時間ゲームをやる環境下ではメモリ(マザーボードやグラッフィックカードも)が1~2年で壊れてしまうのを何度も経験しました。
今現在では熱対策の効果やその他メンテナンスの効果もあってか、ショップで売られている最も安価なメーカーのメモリですが、毎日18時間稼動しているような条件でも、8年経ってもエラーが出ることも無く使うことが出来ています。

カバーにファンが付いているタイプは、メモリ基盤の面積を考えれば、当然凄く小さいファンしか不可能なこともあって効果が少ないのです。
筆者が行っているステイにファンを取り付けて大きなファンでメモリ部分に風を当てる方法をお勧めします。
マザーボードも冷やすことが出来るので、メモリ以外にも恩恵があります。

複数枚取り付ける時の注意

最後にメモリを買う際の注意点ですが、2枚取り付けてデュアルチャンネルで使う際には必ず2枚セットで売られている物を購入して下さい。
同じ物でも一枚ずつ別で購入した物では製造番号などが違い、使ってる部品や外観も若干違ったりなどエラーが出る原因となります。

4枚取り付ける場合は2枚ずつが一致していれば通常は問題ありません。
セットで売られている物を取り付けたにもかかわらずエラーが出る場合は、初期不良、他のパーツとの相性問題を疑う必要があります。
最近では相性問題は極稀にしか遭遇することはありませんが、選ぶメーカーによっては初期不良はそれなりに遭遇することもあります。

以下 DDR3 時代の記事となります。

お勧めメーカー

2015年現在、各メーカーのDDR3メモリでの一般的な評判を纏めると以下のようになります。

S:Century Micro = SanMax = Kingston = Crucial
A:Silicon Power = G.Skill
B:CORSAIR = A-DATA = CFD Elixir = team
--------大きな壁---------
G:KingBox > OCZ > APOGEE = Patriot
Z:PQI = Transcend > SUPER TALENT = SAMSUNG > GeIL = UMAX

筆者自身が購入するなら当然S~Bの中から選びます。
Gは品質が良いわけではないのに価格も安くない、全く選択の余地無しです。

Zは所謂地雷と呼ばれるメーカーで、全くお勧めしません。
価格が安いのでもし予算が無いなら駄目元でギャンブルで選ぶというのもあるかもしれませんが、PC一式新調するときは絶対に避けるべきです。
トラブルが起きた際に原因特定が大変なので、可能な限りトラブルフリーの構成にするべきだからです。
安定して使ってる環境でメモリだけ交換又は増設するときに限りギャンブルできますが、筆者はこのZクラスは間違っても買いません。
もしGやZクラスでギャンブルするのでしたら、保障や返品など駄目だったときの対処まで計算してから選択しましょう。

では最後にお勧めの5メーカーを紹介します。

Century Micro
日本のメーカー。5年保証。金額を気にしないのであればここで即決。
品質重視でナンバー1といえるが、価格も頭一つ抜けて最高峰。
SanMax や Kingston と同価格帯ならば誰もが Century Micro を選ぶことでしょう。
SanMax
5年保証。モデル毎に採用DRAMを明記しているのが高評判。
「Micron」「hynix」「qimonda」「Samsung」「Promos」など種類豊富ですが、迷わずMicronを選ぶこと。
Micron を選ばなければSanMaxを選んだ意味がないでしょう。
需要が多く入手は多少困難で、在庫切れの期間の方が多いです。
Kingston
永久保障。品質価格共に SanMax と並びます。
決め手となるのは SanMax のDRAMを明記+5年保障をとるか、Kingston の永久保障を取るか。
こちらも SanMax 同様入手困難です。
Silicon Power
永久保障。上位3メーカーより品質は少し劣るはずですが、この5メーカーの中でダントツのローコストです。
性能はどれも互角で、耐久力の品質勝負ということになりますが、安心して使える高品質で永久保障付きのローコストということもあり人気が高いです。
コストパフォーマンスで選ぶなら迷わずこれです。
CFD Elixir
永久保障。この中では品質面では負けるかもしれませんが、それでも中間より上の品質であることには変わりないです。
特徴的なのは他の4メーカーの一般的な代表商品がレイテンシCL11なのに対して、CL9という僅かながら高性能ということです。
生産量が凄いのか、いつでも安定して買え、通販サイトでもレビュー数なども圧倒的です。
通販サイトのレビュー数や人気度をみると、まるでこのメモリがナンバーワンなのかと錯覚させるほどです。
価格は SanMax Kingston と同程度で、大半の方はレイテンシまで見てはいないと思うので、永久保障で買ってる人が多く、悪い評判はそれほど見かけないというのが売れてる理由でしょうか。
決して悪くない選択ですが、価格が安いわけではないので、判断に迷うところです。
Silicon Power と同程度まで下がればイチオシしたいところです。

逆に迷ってしまった方も居るかもしれませんが、この5メーカーの中から選んでおくと後で後悔することはないでしょう。
品質重視で Century Micro、価格重視で Silicon Power、間を取って SanMax か Kingston、レイテンシを取るなら CFD、といった感じで決めると良いでしょう。

近い将来 DDR4 が当たり前の時代になると思います。
その時には今とは全く違う勢力図になることでしょう。
例で言うと、DDR2 時代は今となっては地雷代表の UMAX が今の Silicon Power のポジションだったのです。
DDR3 時代に突入したときに品質を落とし、最下位まで転落しました。
DDR2 時代は筆者も UMAX を何度も買っていますが、10年経ってもまだ現役のメモリがあるほどの高品質トラブルフリーだったのです。
パーツを選ぶときは最新の情報を仕入れるように心掛けましょう。

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